カムペーンペット県(タイ中北部)のPTTガソリンスタンドで2026年3月22日夜から翌23日にかけて、近隣農村の住民が一晩中スタンド前に敷物・まくらを持ち込んで泊まり込みで行列を作り、燃料を確保しようとした。「蚊に刺されるより燃料を逃すほうが怖い」という住民の言葉が地元紙に掲載された。
この光景はKhaosod English・タイ国内メディアが写真付きで報道し、「タイ燃料危機の象徴的場面」としてSNSで世界に広まった。行列は最大で近隣2キロ以上に及んだとされる。
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タイ・バンコク発日本語メディア
カムペーンペット県(タイ中北部)のPTTガソリンスタンドで2026年3月22日夜から翌23日にかけて、近隣農村の住民が一晩中スタンド前に敷物・まくらを持ち込んで泊まり込みで行列を作り、燃料を確保しようとした。「蚊に刺されるより燃料を逃すほうが怖い」という住民の言葉が地元紙に掲載された。
この光景はKhaosod English・タイ国内メディアが写真付きで報道し、「タイ燃料危機の象徴的場面」としてSNSで世界に広まった。行列は最大で近隣2キロ以上に及んだとされる。
カムペーンペットは米・トウモロコシ・サトウキビ農家が多い農業地帯で、農業機械・肥料輸送・農産物出荷にディーゼルが必須だ。燃料を確保できなければ農作業が止まり、収入が途絶える。「今週中に確保できなければ、田んぼの作業ができない」と泊まり込んだ農家は語った。
今回の泊まり込みは燃料不足の深刻さと、農業で生計を立てる家庭がいかにエネルギーコスト上昇に脆弱かを示す事例として注目された。
タイ政府はカムペーンペットを含む中北部県に追加タンクローリーを派遣し、補充スケジュールの公表を実施したが、告知から補充まで数日かかる場合も多く、住民の不安は消えなかった。農業機械へのディーゼル補助チケットの優先配布なども緊急対応として検討されたが、実施には時間がかかった。
日本では東日本大震災(2011年)後にガソリンスタンドに長蛇の列ができた。タイの今回の危機は自然災害ではなく地政学的なショックだが、エネルギー供給の脆弱性が日常生活に直結することは共通だ。タイの農業・農村地帯が抱える構造的なエネルギー脆弱性への対策が課題として浮上した。
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