タイ中部ノンタブリー県で、行方不明になっていた38歳の男性が、セメントを詰めたドラム缶に入れられて池に沈められていた事件で、警察が殺人事件として捜査を進めている。警察によると、男性は眠っている間に頭を撃たれたとみられ、動機は一人の女性をめぐる三角関係(恋愛のもつれ)だという。実行役とされる男は逃走中で、遺体を隠すのを手伝ったとされる関係者らが事情聴取を受けている。
眠っている間に撃たれ、セメントで固められる
警察の調べによると、被害者は「ウテン」(通称ジア)と呼ばれる38歳の男性。先月から行方不明者として届け出が出ており、その後、捜査は殺人事件に切り替えられた。男性は口径22のライフルで、寝ている間に後頭部を3発撃たれたとみられている。
遺体は大きな容器に入れられ、セメントで固められた上で、バンブアトン地区のクローン・チェック運河道路沿いにある約300ライ(およそ48ヘクタール)の広大な池に沈められた。さらに、被害者のバイクも解体され、部品が同じ池に捨てられていたという。
動機は「恋愛のもつれ」、警察は薬物関与を否定
警察は、事件の動機を一人の女性をめぐる三角関係だと説明し、薬物がらみではないと明言している。実行役とされるのは「サム」と呼ばれる男で、現在も逃走中だ。遺体を隠すのを手伝ったとされる「バード」「トゥーイ」と呼ばれる2人はすでに身柄を確保され、関与を認めているという。このほか、捜査の過程で養魚場の経営者が、事件とは別の薬物事件で逮捕されている。
捜査を率いるターサコーン・コントーン警察大佐によると、これまでに5人が事件に関係しているとみられる。
広大な池で続く遺体の捜索
遺体が沈められたとされる池は約300ライと非常に広く、警察はダイバーや専門の捜索チームを投入して捜索を続けている。水中スキャンの機材も準備し、遺体の正確な位置の特定を急いでいる。
タイでは、遺体をセメントやドラム缶で隠す手口の殺人がたびたび報じられてきた。今回も、行方不明者の届け出から殺人事件へと発展し、計画的な犯行の疑いが強まっている。逃走を続ける実行役の行方が、事件解明の鍵を握ることになりそうだ。



