タイ中部ノンタブリ県バンブアトンの民家で、行方不明になっていた28歳の男性が、腐敗の進んだ遺体で見つかった。遺体があったのは別の28歳の男性の住居で、この家主は、警察が遺体を発見する直前に姿を消していた。家主には、家の周りに消臭剤をまいていた疑いや、過去に人を家に監禁したことがあるという証言もあり、警察は不審な点が多いとして、逮捕状を取る方向で捜査を進めている。
行方不明者が他人の家で遺体に
亡くなったのは、サクディノンさん(28)。家族から行方不明者として届け出が出されていた。遺体は、ノンタブリ県バンブアトンのバンラックパッタナ区にある住宅で見つかり、皮膚が骨に張り付くほど干からびた状態で、死後すでに数日が経っていたとみられる。
この家は、サクディノンさんとは別の28歳の男性、スパットさんの住まいだった。事件の発覚後、家主であるスパットさんは、警察が遺体を見つけるおよそ2日前に、不審な形で家から姿を消していたという。
消臭剤と過去の監禁歴
捜査が進むなかで、家主をめぐる不審な情報が次々と出てきた。現場周辺の証言によると、スパットさんは、サクディノンさんがすでに家の中で亡くなっていた時期に、家の周りに消臭剤(においを消す液体)をまいていたのを目撃されている。
さらに、スパットさんには、昨年、人を家に閉じ込めたことがあるという過去も浮かび上がった。警察は、現場から押収した被害者の携帯電話を調べるとともに、複数の目撃者から話を聞いている。捜査を担当するスリヤ警部補によると、6月5日にはチェンマイから来る被害者の母親からも事情を聴き、そのうえで容疑者の逮捕状を検討するという。
警察が行方を追う
スパットさんは現在も行方が分かっておらず、警察が行方を追っている。家の主が遺体の発見前に逃げていたこと、においを消そうとしていた疑いがあること、そして過去の監禁歴。これらが事実であれば、単なる病死や事故死とは考えにくい状況だ。
ただし、本記事の執筆時点でスパットさんは容疑者の段階であり、逮捕も立件もされていない。サクディノンさんがどのように亡くなったのか、家主がどう関わっていたのか。事件の真相は、今後の捜査と、家主の身柄確保にかかっている。