タイの元民主党(Democrat Party / พรรคประชาธิปัตย์)スポークスマン、チョンナノット・インタラコーマンスット氏(นายชวนนท์ อินทรโกมาลย์สุต / 通称「アオフ」)が2026年5月25日、不渡り小切手(เช็คเด้ง / bounced check)発行容疑でタイ警察BPTS(พ.ต.ท.ปฐมพงศ์ ทองจำรูญ / 国境犯罪・地下経済犯罪取締本部)に身柄を拘束された。逮捕現場はバンコク・プラカノン地区のコンドミニアム内で、北プラカノン刑事裁判所が2025年4月20日付で発行した逮捕状第275/2568号に基づく執行。被害者は複数人、被害総額は1億バーツ(約4億6,000万円)を超える規模。チョンナノット氏は2023年から複数の被害者から小切手法違反で告訴され、示談で小切手発行→不渡りという連鎖の末に逃亡、コンドミニアムでの隠遁生活を続けていたところを発見・拘束された。チョンナノット氏本人は「示談と告訴取り下げは既に済んでいる」と反論しているが、警察は逮捕状に基づく粛々とした手続を進めている。
BPTS第5副本部長が逮捕状執行、プラカノンのコンドで発見
5月25日、タイ警察国境犯罪・地下経済犯罪取締本部(BPTS / บก.ปทส.)の第5副本部長パトムポーン・トーンチャムルン警察大佐(พ.ต.ท.ปฐมพงศ์ ทองจำรูญ)が、北プラカノン刑事裁判所(ศาลอาญาพระโขนงเหนือ)発行の逮捕状(第275/2568号、2025年4月20日付)を持って、チョンナノット氏の身柄拘束に向かった。
警察の捜査でチョンナノット氏が「プラカノン地区(พระโขนง / Phra Khanong)のコンドミニアムに隠遁している」との情報を入手。同コンドミニアムに警察官を派遣し、コンドミニアム共用部を歩いていたチョンナノット氏を発見、身分を確認して身柄を拘束した。
罪状は小切手法違反、「支払い意思なき小切手発行」
逮捕状の罪状はタイの小切手法(พ.ร.บ.ว่าด้วยความผิดอันเกิดจากการใช้เช็ค / Bounced Check Act)違反。具体的には「現存する法的に履行可能な債務を支払うために小切手を発行したが、その小切手による支払い意思を持っていなかった」という構成要件。タイの小切手法は不渡り小切手の発行を刑事罰の対象としており、額面金額の2倍以下の罰金+1年以下の懲役が科される。
2023年から被害者複数、和解→小切手→不渡りの連鎖
事案の経緯は2566年(2023年)に遡る。当時、チョンナノット氏は複数の被害者から小切手法違反で告訴された。被害総額は当初数百万バーツ規模だったとされる。チョンナノット氏は被害者と示談・和解(ไกล่เกลี่ย / settlement)を行い、債務支払いのために再び小切手を発行した。しかし、この示談合意に基づき発行された小切手の多くが不渡りとなり、被害者は2回目の告訴に踏み切った。









