タイ防災局(ปภ.、DDPM)は5月13日、5月14日から18日にかけて全国54県で鉄砲水・突発洪水と強い波風に警戒するよう注意喚起した。北部・中部・南部の広範囲で激しい雨が予測され、観光地の滝や洞窟は危険と判断され次第、即時閉鎖の対象となる。雨期入り直前のこの時期、在タイ日本人の国内出張や週末旅行の計画にも直接影響しうる広域警報だ。
北部・中部・南部の広範囲に強雨と鉄砲水のおそれ
防災局のテラパット・カッチャマト長官によれば、5月14日から18日の期間、タイの北部・中部・南部にかけて雨量が増え、一部地域では激しい雨が降る見込みだ。山地から一気に水が流れ下る鉄砲水と、低地で水位が急上昇する突発洪水の両方に警戒が呼びかけられている。54県という対象範囲は、首都圏を含むタイの主要居住エリアと観光エリアをほぼ網羅するレベルで、生活圏内に影響が出る可能性は十分にある。
観光地の滝・洞窟は即時閉鎖の対象
警報は単なる気象注意ではなく、観光地への現場対応も求めている。リスクが高いと判断された滝や洞窟は、現地行政が直ちに立入禁止にする方針だ。乾期から雨期へ切り替わるタイミングで、観光客が滝壺や洞窟内に滞在中に水位が急上昇する事故は過去にもあり、防災局は早めの閉鎖を促す形で被害拡大を防ぐ構えだ。
原因はベンガル湾の低気圧と南西モンスーンの強まり
タイ気象局が同日午前5時に発表した気象通知(第61/2569号)によると、ベンガル湾下部にある強い低気圧がベンガル湾上部へ移動するのに合わせ、アンダマン海・タイ全土・タイ湾上空を覆う南西モンスーンが強まる。アンダマン海とタイ湾の波風は通常より強くなる見通しで、漁船・遊覧船など海上活動にも影響が出る可能性が高い。
在タイ日本人が取れる備え
5月14-18日の期間にタイ国内で移動や観光を予定している場合は、最新の天気予報と現地宿の案内を必ず確認したい。山岳地のトレッキング、滝や洞窟ツアーは当日の判断で中止になりやすく、急な道路冠水や倒木で交通が止まる場面も雨期序盤には珍しくない。海沿いの島嶼部でも、強い波と突風の影響でフェリーやスピードボートの欠航が出る可能性がある。屋外プランは前日と当日の朝、現地ガイドや宿泊先に必ず確認したい。