パトゥムタニ県ムアン郡スワンプリックタイ町で5月12日、トヨタ・イノバ(白色)を運転中の38歳男性タニット氏(仮名)が、同乗していた現在の彼女の元交際相手に車ごと体当たりされ、降車してきた男にナイフで左手を切りつけられる事件が起きた。元彼氏は女性をイスズD-MAX(黒色)に引きずり込んでそのまま逃走した。ドライブレコーダーが一部始終を捉えており、タニット氏はサ・パイ・ムアン・スワンプリックタイ警察署に告発した。
「給水所沿い道路」での衝突
タニット氏は現彼女と飼い犬を連れて外食に向かっていた。スワンプリックタイ町6組の通称「給水所沿い道路」のカーブで、突然イスズD-MAXが正面から突っ込んできた。衝撃でイノバのラジエーターが破損して走行不能になり、降りてきた元彼氏がナイフを取り出した。タニット氏が救出しようとした際に左手を切られ、女性はそのまま連れ去られた。タニット氏の左手からは出血があり、イノバの正面も大きく損傷した。
タイの「元彼氏暴力」は年間数千件
タイ国家警察の統計では現・元交際相手による犯罪が女性犯罪被害の約30%を占め、「元彼の執着」が原因の殺人・殺人未遂は年間数百件に上る。SNS時代に追跡や嫌がらせが容易になり、被害が表面化しやすくなった一方で、保護命令制度の整備は遅れている。容疑者には誘拐罪・傷害罪・危険運転罪などが適用される見通しで、最高で懲役20年以上が科される可能性がある。
