2026年5月13日、ナコンラチャシマ警察署は、4月末から5月初めにかけて看護助手の女性を監禁・暴行し、メタンフェタミンを強要摂取させたうえで性的動画を撮影してSNSに投稿したとされる現役警察官について、警察庁特別捜査局(サンティバン)所属の警察軍曹級職員と特定し、監禁・傷害・コンピュータ犯罪法違反の3罪状で立件する方針を明らかにした。今週中に容疑者を出頭召喚する。
容疑者は警察庁特別捜査局所属の警察軍曹級と特定
ナコンラチャシマ警察署のシリチャイ・シーチャイパンヤー警察大佐は、5月13日に事件の捜査進展を会見で発表した。容疑者は地方警察所属ではなく、警察庁本庁の特別捜査局(タイ語名サンティバン)に所属する警察軍曹級の現役職員と特定された。被害者の尿検査では実際に薬物成分が検出されており、強要摂取の物証として捜査が固められつつある。
監禁・傷害・コンピュータ犯罪法の3罪状で立件方針
警察は容疑者に対し、監禁、傷害、コンピュータ犯罪法違反の3罪状で立件する方針を示した。コンピュータ犯罪法違反は、被害者のわいせつ動画を撮影してSNSに投稿していたとされる行為が問われている。署員は今週中に容疑者を出頭召喚し、正式に告知する予定。上層部からは「事件は国民の関心が高い。正面から捜査し、違法が確認されれば容赦なく立件する」との指示が出ているという。
パウィーナー氏が被害者を伴い再訪問、本庁にも連絡
5月11日に同事件を記者会見で告発した児童婦女財団(パウィーナー・ホンサクン財団)代表のパウィーナー・ホンサクン氏は、5月13日も被害者の看護助手女性を伴ってナコンラチャシマ警察署に出向き、追加の事情聴取に同席した。パウィーナー氏は事件を把握した後、警察庁特別捜査局第1課長のスラポン・タムピータック警察少将に連絡しており、本庁側はタワッチャイ・サーイクラスン警察少佐に対応を指示した。事情聴取にはチャイヤプーム県警察副本部長のクチェーン・セタプッタ警察大佐(ナコンラチャシマ県警察に派遣中)も同席している。
「サンティバン」現役職員の関与で異例の捜査構図に
警察庁特別捜査局(サンティバン)所属の現役職員が、薬物強要・性犯罪・SNS拡散と複合的な容疑で立件される異例の事案となっている。本庁の警察少将級から県警察大佐級まで上層部が関与し、児童婦女財団による外部監視も並行するかたちで捜査が進む。被害者の身元・氏名は保護のため公開されておらず、容疑者についても出頭召喚までは具体的な氏名や正確な所属の詳細は伏せられている。