バンコク・サートゥープラディット地区のガソリンスタンドのトイレで5月12日午前6時30分、約30歳のコーヒーショップ店員女性が、男性に上方からスマートフォンを差し込まれて盗撮される被害に遭った。容疑者は現場で周辺住民と従業員に取り押さえられ、スマホを確認すると被害者の動画が鮮明に記録されていた。バンポンパン警察署に連行されたが、罰金1,000バーツのみで示談が成立し、被害者は「もう公衆トイレを一人では使えない」と精神的な打撃を訴えている。
ワイで懇願しても逃げようとした男
被害者がトイレを使用中、隣のブースで待機していた男性がスマートフォンを仕切りの上から差し込んできた。被害者が上を見上げて気づき悲鳴を上げると、周辺にいた住民とガソリンスタンドの従業員が男性を取り押さえた。男性は当初「やっていない」と否認し、手を合わせて(ワイ)謝罪しようとしたが、スマホ内の動画が動かぬ証拠となった。
事件はFacebookグループ「ラーマ3生き残る(พระราม3 ต้องรอด)」に投稿されて拡散し、バンコク・ラーマ3道地域を中心に数十万人のフォロワーを持つこのグループが地域の犯罪可視化の場として機能していることを改めて示した。
「罰金1,000バーツ」への批判
タイ刑法第397条の無断撮影罪は罰金1,000〜10,000バーツで、今回の示談はその最低水準だ。SNSでは「再犯抑止効果がない」「被害者の精神的ダメージに見合わない」との批判が相次いだ。日本では盗撮罪に最大懲役3年または罰金300万円が科されるのと比べ、タイの法定罰は明らかに軽い。被害者女性は、公衆トイレを一人で使えなくなったという長期的な心理的後遺症を語っている。




