タイ・サイバー犯罪局(CCIB)が5月11日、カンボジア・ポイペット国境地区に拠点を置くコールセンター詐欺グループ「ポイペット警察中隊」のメンバー、アムノンテープ容疑者(35歳)をバンコク・チャトゥチャク区で逮捕した。容疑者はタイ警察の中佐(พ.ต.ท.)になりすまし、ビデオコール経由で被害者を「逮捕する」と脅して送金を強要していた中核メンバーだ。バンコク南部刑事裁判所の逮捕令状に基づき、越境組織犯罪・なりすまし詐欺・公文書偽造などの罪で身柄を拘束された。
本物の警察が「偽警察」を捕まえた
アムノンテープ容疑者はポイペット国境地区に拠点を置き、制服を着てビデオコールに出る「警察官役」を担当していた。2024年中ごろからCCIBが捜査を開始し、タイへの潜伏を追跡、チャトゥチャク区での逮捕に至った。CCIBプラ・トー・ト・チャナンナット・サトワン局長の指揮のもと、プラ・トー・オー・パヌパット・キティパン第1課長らが担当した。
ポイペット警察中隊の構造
「ポイペット警察中隊(กองร้อยปอยเปต)」はカンボジア国境地区に拠点を置く数百人規模の詐欺組織で、建物・宿舎・通信機器を完備し、24時間体制で電話・ビデオコールを続けていた。タイ語ネイティブの話者を多く抱え、偽造の警察書類や逮捕令状を用いて被害者を脅迫する。タイ警察・銀行員・税務職員などになりすます手口で、2024〜2026年の累計被害額は数百億バーツ規模とされている。
容疑者の自白・証言によって組織全体の解明が進む可能性がある。CCIBのホットライン1599への通報が推奨されている。
