マクドナルド・タイが4月20日、99バーツ(約430円)のバリューセットメニューを価格据え置きで展開すると発表した。世界的なエネルギー危機で生活費が圧迫される中、タイ国内での外食ニーズに応える施策として打ち出した形である。
Khaosodによると、マクドナルド・タイは「McsudKhumプラン」として、99バーツの価格を維持するバリューメニューを継続する。バーガー系とチキン系から選択可能で、ポテトとドリンクも付属する構成である。
バーガーセットの選択肢は4種類。サムライ豚バーガー、マックフィッシュ、チーズバーガー、マックチキンの中から1つを選び、Mサイズのフレンチフライ1箱と、16オンス(約473ml)のコカ・コーラ1杯がセットになる。日本の「ひよこ」シリーズに相当する構成である。
フライドチキンセットも選択肢に含まれる。マクフライドチキン1個(オリジナルまたはスパイシー)に、マックナゲット4個、通常サイズのフライ1袋、ソフトドリンクが付いて99バーツである。
タイでは中東情勢とエネルギー価格の影響で、2026年4月に入って食品・外食・物流の価格上昇が続いている。スーパーのパンや乳製品、屋台の米飯料理まで小幅な値上げが相次ぐ中で、有名ブランドが価格据え置きを打ち出すのは消費者への明確なメッセージとなる。
日本人駐在員にとってもマクドナルドはタイでの日常的な外食先の一つで、家族連れで訪れるファミレス代わりに使う場面が多い。99バーツはバンコクの街の屋台飯と同等の価格帯で、子連れ・深夜・空港利用時の選択肢として定着している。
ソンクラン後の旅行・通勤の再開で外食機会が増える時期に、有名グローバルブランドが価格を守る姿勢は、タイの消費市場全体にも影響する。競合するKFC、バーガーキング、日系のモスバーガーも同価格帯での勝負が予想される。
物価の上昇圧力は数ヶ月単位で続く見通しで、各ブランドの価格戦略が差別化の鍵を握る。在住者は日常メニューの価格変動を見比べて、外食の予算を柔軟に組む工夫が求められる状況である。