ウドンターニ県のゴム園で身元不明の男性が全裸で死亡しているのが見つかった。近くにはラテックス凝固剤(弱酸性の溶液)と、酸がこぼれて葉が焼けた跡があった。口に傷があり、水と間違えて酸を飲んだ可能性が捜査当局に指摘されている。
Khaosodによると、事案が発覚したのは4月19日朝。場所はバーンプー郡カムボン区ドンイェン・パッタナー村のゴム園。バーンプー警察署のアナン・ムアンペート副警部(捜査担当)が通報を受け、現地に駆け付けた。
遺体は作業員用の小屋付近に全裸で仰向けに横たわっていた。年齢は30歳から40歳前後。口元に傷があり、右肩には「ハヌマーン」(ラーマーヤナの猿神)のタトゥーがあった。死後約1日と推測された。
小屋内には白い服一式が置かれていた。修行用の服装に似た形である。近くにはゴム農園で日常的に使われるラテックス凝固剤の容器があり、葉が酸で焼けたような跡もあった。容器から酸がこぼれて葉に付いたとみられる。
第一発見者はカロン氏(64歳)、この農園でゴムの樹液採取を請け負っている男性である。「今朝、農園の様子を見に来たら遺体を見つけた。自分は顔を見た覚えがなく、前回農園に来たのはソンクラン前だった」と証言した。
捜査当局は死因を慎重に調べている段階である。口の傷と葉の焼け跡、そして身元不明・全裸・修行着の組み合わせから、「水と間違えて酸を飲んだ」という偶発的な死亡と「自殺」の両面での検討が続く。
タイのゴム農園で使われるラテックス凝固剤はぎ酸(ギ酸)やアンモニアベースの溶液で、弱酸性ながら飲むと口腔と食道を焼く強い毒性がある。透明な液体で水との区別がつきにくく、過去にも農業従事者の誤飲事故が報告されている。
タイ北部・東北部・南部の広い地域でゴム農園が展開され、数十万人がゴム採取で生計を立てる。作業小屋に凝固剤と水のペットボトルが混在する現場は多く、ラベル管理と容器分離の徹底が安全対策の基本である。