ソンクラン休暇のパタヤで、衝撃的な事件が起きた。非番の警察官が泥酔して歩行者天国で銃を乱射し、止めに入った41歳の大麻店オーナーを射殺した。
事件が起きたのは2026年4月19日午前1時6分頃、パタヤ南部ウォーキングストリートの大麻店裏の路地である。Khaosodによると、非番の警察官が泥酔状態で突然拳銃を抜き、周囲にいた人々を脅したうえで発砲した。
この警察官はチョンブリー県内の某警察署の所属とされ、11mm口径の拳銃を携帯していた。大麻店のオーナーは「銃をしまえ」と警察官を制止しようとしたところ、腹部に2発の銃弾を受けた。駆け付けたレスキュー隊員が心肺蘇生を試みたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
パタヤ市警察の警察官らが現場に急行し、容疑者をその場で身柄確保した。凶器の11mm拳銃と弾薬も押収されている。
The Pattaya Newsは容疑者を「非番で私服の捜査員」と報じており、発砲に使われた拳銃はサービスウェポン(支給品)だった可能性を指摘している。
タイでは2022年に大麻が娯楽用途でも合法化され、パタヤのウォーキングストリートには観光客向けの大麻店が多数並ぶ。その一方で、昨年から再規制議論が進み、店舗の立地や営業時間の規制強化が検討されている。今回の事件は大麻の是非というより、警察官のアルコール飲酒と銃の管理が問題の核心である。
タイではこれまでも現職警察官による銃器犯罪がたびたび起きている。記憶に新しいのは2022年ノンブアランプーの幼児養護施設で元警察官が子供たちを含む37人を射殺した事件で、警察の精神面サポートの不備と銃規制のあり方が大きな問題となった。ソンクランは飲酒機会が多い時期でもあり、警察官の銃取り扱いについて議論が再燃する可能性がある。
ウォーキングストリートはパタヤを代表する観光地の一つで、日本人観光客にとっても馴染みの深い場所である。事件現場の閉鎖時間が長引けば、ソンクラン期間中のパタヤ観光にも影響が出る可能性がある。