理容師ジーラワット容疑者(59)による客殺害事件で、鑑識の詳細が明らかになった。警察は「正当防衛」の主張を完全に否定し、殺人罪に加えて死因隠蔽罪でも起訴した。
【続報】すりこぎ事件の鑑識、「正当防衛」を覆す3つの矛盾
理容師の「正当防衛」主張を鑑識が完全否定。均一な傷・被害者の手から離れないナイフ・長時間の命乞い音声。Thai Examinerが明らかにした計画殺人の決定打とは。
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最大の矛盾は被害者ティティ氏(26)の頭部の傷にあった。複数の打撃痕の深さがほぼ均一だったのである。Thai Examinerによると、通常の防衛や格闘で生じる負傷は深さがばらつくのが一般的で、均一な傷は「静止した相手に冷静に打ち下ろした」痕跡と解釈された。
ナイフの挙動も自己防衛説を崩す決め手になった。被害者が襲ってきたとされるナイフは、遺体の手に握られたままだった。捜査関係者は「複数回の鈍器打撃を受ければ、筋肉が弛緩して物を落とすのが医学的な常識」と指摘している。
さらに現場から回収された音声記録には、被害者が店内で命乞いをする声が残っていた。瞬時の対立ではなく、長時間にわたって追い詰められた状況が浮かび上がる。
動機についても嫉妬絡みの三角関係が浮上している。容疑者は当初の供述から主張を180度変えた経緯があり、警察は計画殺人罪と死因隠蔽罪の2罪で本格的な捜査を進めている。
タイの刑事捜査は映像・DNA・鑑識・音声を組み合わせるのが定番だが、今回は「傷の物理的な均一性」という医学的根拠が「正当防衛」を覆した。日本では殺人事件そのものが少ないだけに、こうした鑑識の実務を知る機会は貴重だろう。
事件「正当防衛」が一転、計画的殺人に。すりこぎで客を撲殺した理容師が妻1号・妻2号とともに共同殺人で起訴された。15歳少女の撮影動画が決め手。彼女28人の修羅場。
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