すりこぎ撲殺事件が決定的な転換を迎えた。警察は理容師ジーラワット容疑者(59)を「計画的な共同殺人」で起訴し、さらに妻1号のナッタヤニー容疑者(43)と妻2号のポーンピモン容疑者(34、ラオス国籍)も共犯として起訴した。
「正当防衛」の主張は完全に崩れた。決め手となったのは、被害者ティティ氏(26)の友人の15歳の娘が撮影していた動画である。DNA鑑定と指紋分析も進められており、妻2人は事件発生時に最初から現場にいたことが確認されている。
事件の真相も見えてきた。発端はカムラワンという30歳のラオス人女性がティティ氏に電話をかけ、ソンクラン前に理容店に置いてあるiPhone 15を取りに来るよう頼んだことだった。ティティ氏は友人と店を訪れたが一度追い返され、その後1人で戻ったところを殺害された。友人100人が「呼び出されて殺された」と主張していた疑惑が、まさに的中した形だ。
ジーラワット容疑者は取り調べでも「正当防衛」を主張し続け、殺意を否定している。一方で「彼女が28人いる」と供述するなど、女性関係のトラブルが事件の背景にあったことを自ら認めるような発言もしている。
借金トラブルの正当防衛から、妻2人を巻き込んだ計画殺人へ。数時間のうちに4本の記事が生まれたこの事件は、タイのSNSでも最大級の関心を集めている。






