タイ高速道路公社(EXAT)が新高速道路2路線を政府の承認プロセスにかける。投資総額は約300億バーツで、2026年第3四半期までに閣議に諮る方針である。対象はバンコクの北部高速道路第3期(N2区間)と、プーケットのカトゥー・パトン高速道路の2つだ。
発表したのはEXATで、1つ目の路線は「北部高速道路3期N2区間」と呼ばれ、バンコクのプラセート・マヌキッチ通りからバンコク外環道までを結ぶ。長年渋滞が問題になってきた北部郊外の動脈で、延伸が完成すればBTS・MRTとの結節も改善する見通しだ。
2つ目は南部プーケット島内の「カトゥー・パトン高速道路」である。プーケット空港方面(マイ・シティー)からコーケオ、カトゥー地区までの30.62キロメートル区間で、後続フェーズとしても位置づけられる。プーケット中心部とパトンビーチを結ぶルートは観光需要が高く、従来の山越え道路の代替として期待が大きい。
両路線とも、2026年内の閣議承認を狙い、完成は2029年前後の見込みである。EXATは過去に総額2730億バーツの11高速道路計画を公表しており、今回の2路線はその初期段階に位置する。
運輸省も2026年に総額3598億バーツの11メガプロジェクト(高速道路6件、複線鉄道3件、空港4件)を閣議に諮る方針を示している。今回のEXAT案はこのうち高速道路6件に含まれるとみられる。
在住の日本人にとって、北部高速道路の延伸はラマ2世通りやモーターウェイ7号線の渋滞緩和、BTSの最北エリアとの接続改善が期待できる。プーケットのパトン線は観光利用の旅行者にも関係が深く、タクシーやレンタカーでのアクセス時間短縮につながる。完成まで数年かかるが、計画の方向性を押さえておくと将来の生活・出張設計に使える。
