バンコクで歩道をバイクで走っていた17歳の少年が警察に捕まり、「父に電話したら解決する」と逆ギレした件について、ペッチカセム警察署長が事件経緯をSNSで正式に説明した。警察は毅然として4罪状で手続きを進め、親も協力的だったとの結果である。
事件発生は4月8日午後7時頃、バンコクのペッチカセム通り47番地。交通違反が多発する地点で、市民からの通報を受けたペッチカセム警察署のコムソン・プロムチャン交通課巡査が現地でパトロールしていた。
歩道をバイクで走る17歳の少年が現れ、巡査は身分を明かして停車を命じた。その場で4罪状が確認された。歩道走行、逆走、ナンバープレート未装着、書類不所持である。
少年は17歳でありバイク運転中の4重違反と分かり、巡査は親に連絡させるよう伝えた。ここで少年は「父に電話したら解決する」と発言。この動画がSNSで拡散し「また親のコネで揉み消すのか」と批判を集めた。
ペッチカセム警察署のプラモット・チャンブーンケーウ警視(ผกก.)は4月19日、ソーシャルメディアで経緯を正式説明した。警察は少年の発言に動じず、そのまま法律に従って手続きを進めた。少年の保護者が現場に到着した時も、親は威張る態度は見せず協力的だった。プラモット警視は「職員は職務を遂行した」と強調した。
タイでは「父のコネで解決する」という若者の発言がSNSで炎上するパターンが繰り返されてきた。警察・検察・司法の現場での恣意的な忖度を疑う国民感情が根強く、警察側も透明性を求められている。
バイクでの歩道走行は交通違反10罪状の中でも取り締まり強化対象で、4月1日からの新規程で実罰金が徹底されている。在タイ日本人のライダーにとっても、違反したら例外なく罰金が課される運用に切り替わっている点は押さえておきたい。
今回のケースは警察の毅然とした対応が事後のSNS評価を反転させた事例となった。若者の甘さを許さず、親の過剰な介入も発生しなかったことで、交通違反取り締まりの本来のあり方が示された形である。