BYD ATTO 1(旧Seagull)がタイで正式発売された。Dynamic(30kWh)が429,900バーツ、Premium(38.8kWh)が459,900バーツ。バッテリーには生涯保証(Lifetime Warranty)が付き、日本円で約185万〜200万円に相当する。
モデルの詳細と価格体系
BYD ATTO 1は5ドアハッチバック型のEVで、都市型コンパクトカーとしての使いやすさを前面に打ち出している。車両サイズは小型で、バンコク市内の渋滞や駐車事情に適した設計だ。
2グレードを設定している。Dynamic(30kWhバッテリー)が429,900バーツ(約185万円)、Premium(38.8kWhバッテリー)が459,900バーツ(約198万円)。Dynamic と Premium の主な差はバッテリー容量で、航続距離の違いが価格差の主因だ。
カラーラインナップはポップグリーン(写真掲載のプレミアムモデル)を含む複数色が用意される。
保証体制
タイでの販売はRever Automotiveが担当する。保証内容は車両本体が8年または16万kmで、バッテリーは生涯保証(Lifetime Warranty)となっている。バッテリーの生涯保証はEV購入の大きな懸念点だった「バッテリー劣化・交換コスト」への回答であり、長期所有を後押しする内容だ。
さらに24時間ロードサービスが8年間無償で提供される。故障や充電トラブル時の対応が整っており、従来のガソリン車に慣れた層への訴求を意識した内容だ。
タイのEV市場における位置づけ
BYD ATTO 1の価格帯は、タイのEV市場において重要な価格帯(40万バーツ前半)を開拓した。従来、タイのEVは100万バーツ以上が主流だったが、BYD ATTO 1の登場で普及価格帯のEVが現実のものとなった。
2026年のバンコク・モーターショーでもATTO 1は注目を集め、EV展示の中でも最も手の届きやすいモデルとして来場者の関心を集めた。
中国EV勢のタイ進出
BYDはATTO 1以外にも、ATTO 3(ミドルサイズSUV)、Han(セダン)、Sealなど複数の車種をタイで販売している。2024年にはタイのラヨーン工業団地に生産拠点を設け、現地生産に向けた設備投資を進めている。
タイ政府の「30@30」政策(2030年までにEV生産比率30%)を背景に、タイはEV生産・輸出の拠点として中国系メーカーから熱い視線を浴びている。BYD、NETA、GWMなど中国ブランドが相次いでタイ市場に参入し、日系メーカーとのシェア争いが激しくなっている。