バンコクのラマ2通りのソイ48からソイ46の区間で、バイク100台以上が突然エンジンストップして再始動できなくなる怪現象が報告された。NBTC(国家放送通信委員会)が原因を調査した結果、近くの建物から発信されている特定の周波数の電波がバイクの電子制御システムに干渉していることが判明した。
現場の状況は奇妙なものだった。その区間に差し掛かるとエンジンが止まり、同じ区間を出ると再始動できるというパターンが多数の利用者から報告された。ライダーたちはバイクを押してその区間を乗り越えていた。問題の電波は12.8MHz付近の周波数帯で、バイクの電子制御ユニット(ECU)に干渉しているとみられた。
NBTCはすぐに近くの建物への立ち入り検査を申請した。発信源と特定した機器の電波を遮断すれば問題は解消するとの見立てで、建物オーナーと所有機器の管理者に協力を求めた。誰が意図的に発信させているのか、機器が誤作動しているだけなのかは捜査中だ。
同様の電波干渉事件は2026年3月にもバンコクの別の地区で発生しており、NBTCには複数の苦情が寄せられていた。バイクのECUは電波干渉に比較的敏感であることが知られており、軍や通信施設の近くで不具合が生じるケースが海外でも報告されている。
タイでは4,000万台以上のバイクが登録されており、通勤・通学・配達の主要手段だ。幹線道路でのエンスト多発は渋滞の直接原因となるだけでなく、後方からの追突事故につながる危険がある。NBTCは電波法に基づき、不正な発信源を撤去または封止する権限を持っている。