ソンクラーン帰省の途中で起きた出来事が2026年4月にSNSで広まり、「子供を乗せたまま走らないで」という教訓として拡散した。4月16日、ラーチャブリー県カオディン警察署に「ガソリンスタンドの敷地に小さな女の子が一人でいる」との通報があった。駆けつけた警察官が保護した女の子は6歳で、泣きながら「お父さんとお母さんが行ってしまった」と話した。
事件の経緯
家族はソンクラーン(タイ正月)の帰省中にガソリンスタンドに立ち寄った。女の子がトイレに行っている間に、親が「全員乗っている」と勘違いして出発してしまった。Khaosodによると、気づいた時点で車はすでに130キロ以上走行していたとされる。
警察官は女の子を保護し、飲み物を与えて安心させながら保護者と連絡を取った。連絡を受けた両親はすぐに引き返し、無事に再会した。女の子は身体的な怪我はなかった。
帰省ラッシュの魔
ソンクラーン連休(毎年4月13〜15日前後)は、タイ最大の帰省ラッシュの時期だ。2026年は4月11日から15日が祝日で、前後を含めると1週間近く地方への移動が集中した。全国の主要幹線道路は激しい渋滞となり、特にバンコクから中部・東北部へ向かう道路では数十キロの渋滞が発生した。
渋滞と長時間運転による疲労は判断力を低下させる。「全員乗ったはず」という思い込みと確認不足が重なると、今回のような事故が起きる。6歳の子供は「置いていかれた」ことに気づいても、対処できる年齢ではない。
タイの帰省ラッシュ期間の事故
ソンクラーン期間は「7危険日(7วันอันตราย)」とも呼ばれ、交通事故が急増する。2025年のソンクラーン期間中(7日間)の死者数は約250人で、負傷者は2,500人以上に上った。こうした統計は毎年メディアで繰り返し報道されるが、根本的な改善にはつながっていないのが現状だ。
子供の置き去りについてはソンクラーン期間に限らず、炎天下の車内に子供が閉じ込められる事故もタイで定期的に報告されている。
教訓として広まったSNS投稿
今回の件はSNSで「帰省前に子供の人数を確認してから出発しよう」「トイレ休憩では全員の帰車を確認しよう」という具体的な注意喚起として広まった。「6歳でも一人で見知らぬ場所に取り残されたら怖い思いをする」というコメントが多く、共感を呼んだ。