タイ警察は4月16日、アユタヤ県ウタイ郡で覚醒剤(ヤーバー)の大規模保管倉庫を摘発し、950万錠を押収した。末端価格は3億バーツ(約15億円)にのぼる。
逮捕されたのは主犯のナリンことバンク容疑者ら3人。「バンク・ペッチャブーン」の通称で知られる薬物ネットワークの拠点だった。容疑者らは「タマリンドの保管用に借りた」と倉庫の用途を偽装していたが、実際には大量の覚醒剤が保管されていた。
第1管区警察のワッタナー少将を筆頭に、サラブリー県警、アユタヤ県警が合同で捜査にあたった。アユタヤ県の副知事やウタイ郡長も出席した大規模な記者会見で成果が発表されている。
タイでは毎年数百万錠規模のヤーバー摘発が相次ぐが、単独の倉庫から950万錠は異例の規模である。「タマリンド倉庫」という偽装はいかにもタイの農村らしい手口で、当局の目を欺こうとした巧妙さがうかがえる。
ソンクラン6日間で死者216人に達するなど連休中の治安悪化が問題視されるなか、人やモノの移動が増える大型連休は薬物の大量輸送にも利用されやすい。警察は引き続き関連ネットワークの捜査を進めている。




