タイの政党「プラックチャート党(รักชาติ)」が2026年4月12日、フランスのパリにあるユネスコ本部を訪問し、カンボジアによるタイ文化の横取り問題について意見書を提出した。
訪問の目的
プラックチャート党のチャニン・ピントーン事務局長とチャイプラ・ジラウィニッジャナン広報担当が欧州に飛び、ユネスコ本部に出向いた。訪問の主な目的は2点だ。
第1に、ユネスコがタイの文化遺産(伝統的なドレス「チュッタイ」など)を重要視していることへの感謝を伝える。第2に、世界遺産登録の審査が「文化の歴史的・正統的な帰属」に基づいて慎重に行われるよう求める。これはカンボジアがタイ起源の文化を自国のものとして登録申請している問題への対抗策だ。
タイ・カンボジアの文化摩擦
タイとカンボジアはプレア・ウィヒア寺院の帰属問題だけでなく、食文化・踊り・衣装などの無形文化遺産をめぐっても長年の摩擦がある。カンボジアが伝統的なタイ文化と類似した要素を「カンボジア起源」としてユネスコに申請するケースがあり、タイ側は「文化の横取り」として強く反発してきた。
チャニン局長は「ユネスコが各国の申請内容を精査し、文化的正統性を確認するプロセスを強化してほしい」と訴えた。
タイの文化保護政策
タイ政府は文化庁(Ministry of Culture)を通じて無形文化遺産の登録促進を進めており、国内での文化記録・保存を強化している。今回の民間政党による国際ロビー活動は、政府の公式外交とは別の形でタイ文化保護の意思を示すものだ。


