タイの政党「ラックチャート(愛国)党」がパリのユネスコ本部を訪問し、カンボジアによるタイ文化の横取り問題について建設的な提案書を提出した。
チャニン党事務局長とチャイポーン報道官がユネスコ本部を訪れ、世界遺産や無形文化遺産の登録審査をより厳格にするよう要請した。「各文化の登録が歴史的事実に基づいているか、慎重に検証してほしい」と訴えた。
背景には、カンボジアが近年タイの伝統衣装やタイ料理の起源を主張する動きがある。先に報じたカンボジアがトムヤムクンの起源を主張し改名を要求した問題もその一つである。SNS上では「#LandOfSmile」のハッシュタグでタイ文化の独自性を訴える運動も広がっている。
ユネスコは文化遺産の登録において各国からの申請を審査するが、類似する文化を持つ近隣国間の争いは東南アジアでは珍しくない。タイ側がユネスコ本部まで乗り込んで直接訴えたのは、この問題に対する危機感の表れである。
タイ政府としての公式な動きではなく一政党の活動だが、ユネスコに対して「審査基準の厳格化」を求めた点は今後の登録審査に影響を及ぼす可能性がある。


