ソンクラン(タイ正月)の帰省シーズンが始まったが、燃料高がのしかかっている。ナコンラチャシマ県シーキウ郡のミッタパープ通り沿いでは10日朝からガソリンスタンドに帰省客が列をなし、悲鳴にも似た声が上がった。
ウボンラチャターニー県出身のカムピーさん(45)は「以前はバンコクとの往復でガソリン満タン2回分、約2,800バーツで済んでいた。今は5,000バーツ以上かかる」と肩を落とす。「今年は帰省をやめて親に送金する人が周囲にも多い。自分で運転して帰るより、その金を他に回したほうがまだマシだから」と語った。
ミッタパープ通りのナコンラチャシマ方面は朝から帰省車で混雑したが、渋滞は部分的で走行自体は可能な状態だった。燃料高による帰省断念の広がりが交通量を抑えているとみられる。
背景には中東の軍事衝突による原油高がある。3月だけで燃料価格は1リットルあたり9〜10バーツ上昇し、ディーゼルは48バーツ台に達した。先に報じた世論調査でも「自宅待機」がソンクランの過ごし方で最多となっており、現場の声がその数字を裏づけた形である。
2,800バーツが5,000バーツへ。往復の燃料代がほぼ倍増したという事実は、一般家庭の家計をいかに圧迫しているかを端的に物語っている。



