ブリーラム県ラハーンサーイ郡の国境地帯で、ソンクラーンの祝祭が例年以上の盛り上がりを見せている。ラムプラティア貯水池には老若男女が集まり、水遊びや高齢者の美人コンテスト、砂の塔づくりなど多彩な催しが繰り広げられた。
同地区はカンボジアとの国境に接しており、今年に入ってから2度にわたる武力衝突が発生。住民は避難を余儀なくされた経緯がある。そうした緊張のなかで迎える水かけ祭りは、住民にとって「今年初めての本当の楽しみ」となった。
ノーンウェーン区のブントム・シーウォンサー区長は「住民の士気を高めるため、過去最大規模で開催した」と語る。現在の国境情勢は小康状態にあり、当局からの警戒通報もないことから、住民の間にも安堵が広がっているという。
それでも国境の暮らしには独特の覚悟がにじむ。住民の間では「戦闘が起きれば避難する。起きなければそのまま暮らす」という言葉が合言葉のように交わされている。2度の避難を経験しながらも故郷を離れない人々の姿が、祭りの賑わいの裏側にある。
ブリーラム県内では公式行事は13日から始まるが、各郡では伝統に沿った前倒しの催しがすでに各地で動き出しており、ソンクラーン「危険な7日間」の安全対策とともに、祝祭ムードが県全域に広がりつつある。