野党・民主党のスリン議員が10日、米軍の戦闘機がクラビー県に着陸した問題について政府に説明を求めた。観光地として知られる同県に軍用機が飛来した経緯が不透明だとして、国民への情報開示を訴えている。
スリン議員はさらに、イスラエル国籍の人々がタイの主要観光都市に長期滞在し、事実上の「定住」状態にある問題にも言及した。観光地の治安や地域住民との摩擦が懸念される中、政府が有効な対策を講じていないと批判している。
同議員は汚職の深刻化と薬物犯罪の蔓延にも矛先を向けた。これらの問題が放置され長期化していると指摘し、政府に対して従来の発想を転換し、抜本的な対策に踏み切るよう求めている。
クラビー県は世界的に有名なビーチリゾートであり、外国軍の航空機が着陸すること自体が異例である。背景には米タイ間の軍事協力や合同演習の枠組みがあるとみられるが、政府からの公式な説明はまだない。
野党側は今回の件を、施政方針演説で掲げた安全保障政策との整合性を問う材料として位置づけている。国会での追及が続く見通しである。