タイ空港公社(AOT)が、2026年ソンクラーン期間中の見通しを発表した。主要6空港の合計旅客数は約370万人に達する見込みで、前年同期から2.3%増になる、という数字だ。タイ最大の連休と国内最大級の人の動きが、また今年も重なる週になる。
これに合わせて、AOTは主要4空港の駐車場を期間中無料で開放するとしている。通常は時間貸しになっているスペースを、ソンクラーンの混雑時だけは利用客に「ここに停めて、安心して旅行に行ってください」という形で開放する措置だ。サービス強化と安全管理の両面を意識した運用、という位置づけになっている。
タイの旅行者にとってソンクラーンは、年内で最も荷物が大きく動く季節だ。地方への帰省、家族旅行、海外脱出組と、目的はばらばらでも空港の搭乗カウンター前は同じように混む。370万人という数字は1日あたりに割れば50万人を超える計算で、感覚としてはバンコクの主要駅に近い人口が毎日空港を出入りすることになる。
無料駐車場の話は、地味だが効く施策だ。タイの空港で1週間レベルの長期駐車を有料で利用すると、それなりの金額が積み上がる。家族旅行で誰かが空港まで車で送り迎えする慣習も根強いので、「とりあえず空港に停めて飛ぶ」「迎えに来た家族の車を仮置きする」というニーズは現実に存在する。前年比2.3%増を底堅いと見るか伸びが鈍いと見るかは分かれそうだが、ソンクラーンに空港が静かになる年は当面来ない、という印象を強くするニュースである。





