ラチャブリー県で1歳の男児が義父から暴行を受けて死亡した事件で、義父が犯行の詳細を自供した。調べに対し義父は、男児がぐずって泣き止まなかったため平手で叩いたところ意識を失ったと説明。その後、電気式の魚捕り器を男児の体に当てて電気刺激で意識を戻そうとしたが、蘇生には至らなかったと供述している。
事件当時、男児の実母も現場に居合わせていたことが捜査で判明している。母親がなぜ暴行を制止しなかったのか、共犯性の有無についても警察は慎重に調べを進めている。
警察は当初、現場で犯行の再現実験(現場検証)を予定していたが、事件を知った地域住民が多数詰めかけたため、私刑(リンチ)の危険があると判断し検証を中止した。タイでは児童虐待事件の容疑者に対して住民が激しい怒りを示し、護送中に暴行を加えようとする事例が後を絶たない。
警察は容疑者の身柄を確保しており、翌日にも裁判所へ勾留請求を行う方針である。先の報道では実母と義父の両名が逮捕されたと伝えられており、今後は母親の刑事責任の範囲が焦点となる。
幼い命が失われた痛ましい事件に、地元住民の怒りは収まる気配がない。捜査当局には真相の徹底解明と、再発防止に向けた迅速な対応が求められている。
