バンコク近郊ハタイラート地区のしゃぶしゃぶ食べ放題店「バンファー・シャブー」で、客がマグナムアイスを30本食べる動画がTikTokに投稿されて批判と注目が集まった。騒動を受けて9日、店主が自らSNSで経緯を説明し、「全く問題ない」と沈静化に動いた。
発端は「イドリス・ソフィヤー」というユーザーが投稿した動画だ。「肉を食べに来たんじゃない、マグナムを食べに来た」というキャプションとともに、グループでマグナムアイスを大量に食べる様子が映っていた。視聴者の間で「食べ放題のマナーとして問題があるのでは」という批判コメントが殺到した。
しかし店主は動画を確認した上で、「動画は客が自分で撮影したもので、マグナム30本は6人で分けて食べた。1人5本ずつです」と冷静に説明した。「食べ放題でアイスを大量に食べること自体を想定した上でメニューを組んでいる。食べられるなら歓迎します」と明確なスタンスを示し、「マナー違反とは思っていない」と述べた。
食べ放題のビジネスモデルは、「統計的に大多数の客が食べる量が平均的な範囲に収まる」ことを前提に成立している。一部の客が想定以上に食べても、多数の客が少量しか食べないことで採算が取れる仕組みだ。つまりマグナム6本が30本になっても、店のビジネスとして破綻するわけではない。店主はその論理を明確に示し、批判を封じた形だ。
タイではSNS上の炎上がリアルタイムで広がる文化が定着しており、食べ放題でのマナー問題は定期的に話題になるテーマだ。しかし今回のケースは店側が「問題なし」と明言したことで、炎上からユーモアある話題へと転換した。店主の対応の速さとタイらしいおおらかさが好感を持って受け止められた。