コンケン県ノンナカム郡の寺院で9日午後、トイレの床に置かれた生まれたばかりの男児が発見された。臍帯はすでに切断されていたが、まだ出血が続いている状態だった。男児はティッシュペーパーの上に頭を載せ、体もティッシュで覆われた状態で、元気に手足を動かし大きな声で泣いていたという。
通報を受けたノンナカム署のスッカウィー署長によると、ワット・シーチョムプーの境内にある公衆トイレで地元住民が男児を発見した。警察は直ちに救急隊を要請し、男児はノンナカム病院を経てチュムペー病院へ搬送された。現在、容体は安定しており命に別状はない。
警察が寺院の住職や地域住民に聞き取り調査を行ったが、男児を置いていった人物を目撃した者はいなかった。署長は捜査チームに緊急捜査を指示し、村長や地域の保健ボランティアとも連携して情報収集にあたっている。
捜査の結果、妊娠していたにもかかわらず産前健診の記録がない女性2人が浮上した。警察はこの2人が出産直後である可能性を含め、慎重に確認を進めている。
タイでは経済的困窮や未婚での妊娠を理由に、寺院や病院の前に新生児を置き去りにする事案がたびたび報告されている。ラチャブリー1歳児虐待死の実母と義父を逮捕、住民殺到で現場検証中止など、幼い命をめぐる痛ましい事件が後を絶たない現状がある。
