タイを発着する航空各社が軒並み運賃を引き上げている。ジェット燃料の価格がバレルあたり90ドルから200ドルへと倍以上に跳ね上がり、航空会社はコスト転嫁に動いた。
エアアジアXは航空券を最大40%値上げし、燃油サーチャージも20%引き上げた。同社は燃料のヘッジ取引を行っておらず、市場価格で直接購入しているため、原油高の打撃がそのまま運賃に反映される。共同創業者のトニー・フェルナンデス氏は「避けられない」と述べ、路線ごとの収益を見直して採算が合わない便は減便する方針を示した。6月に予定していたバーレーンとロンドン線の開設も不透明な状況である。
タイ国際航空は10〜15%の値上げに踏み切った。バンコクエアウェイズはサムイ、プーケット、チェンマイ路線を中心に15〜20%の運賃改定を4月1日から実施している。
先にタイエアアジアが複数路線を運休したのに続き、今度は飛ぶ便も値段が上がった格好である。ソンクラン連休後には運航本数を約10%削減する計画もあり、さらなる減便の可能性も残る。
中東上空を迂回するルートが増え、飛行距離と燃料消費が膨らんでいることも値上げの一因である。ソンクラン帰省の航空券を予約済みの人はひとまず安心だが、連休後の旅行計画は早めに確保しておいた方がよい。タイ国内の移動コストは陸も空も、確実に上がっている。

