石油基金管理委員会が4月3日、ディーゼルの小売価格を一時的に凍結する決定を下した。B7ディーゼルに対する補助金を従来の14.27バーツ/リットルから20.71バーツ/リットルに引き上げ、B20ディーゼルの補助金も増額した。
凍結の理由は、シンガポール市場が3日に休場だったため、新たな市場価格が反映されないうちは値上げを見送るという判断だ。ただし、これは一時的な措置であり、市場が再開すれば再び価格が変動する可能性がある。
ディーゼルは直近1週間で11バーツ急騰し、47.74バーツに到達していた。石油基金の赤字は421億バーツを超え、毎日数十億バーツの補助金を投入し続けている状態だ。補助金を20.71バーツに引き上げたことで、基金の赤字はさらに加速する。
首相は同日、石油備蓄ネットワークの暴露と併せて「ソンクラーンの移動に燃料は不足しない」と国民に保証した。価格凍結はソンクラーン前の政治的配慮とも読み取れるが、構造的な問題を解決するものではない。
石油基金の持続可能性が問われるなか、エネルギー省は精製マージンの見直しやウィンドフォール税の導入を検討している。価格凍結がいつまで続くかは不透明だ。
