Thailog

タイの最新ニュースを日本語で

日本で消えて5年、ヤマハSR400がタイで最後の700台を発売

日本で消えて5年、ヤマハSR400がタイで最後の700台を発売

タイヤマハがバンコクモーターショー2026でSR400 Final Limited Editionを発表した。1978年から約48年の歴史を持つ名機の最終モデルは700台限定、31万5,000バーツで、カシオG-SHOCKコラボ時計が付属する。

タイヤマハモーターは3月25日から4月5日まで開催中のバンコクモーターショー2026で、SR400 Final Limited Editionを披露した。世界的なクラシックバイクの名機が「最後の700台」として販売される。

SR400は1978年にヤマハが発売した空冷単気筒バイクの代名詞的存在である。キックスタート式のエンジン始動、シンプルな丸目ヘッドライト、伝統的なサスペンション構造を約半世紀にわたって変えずに継承してきた。日本では排ガス規制とABS義務化を理由に2021年に生産を終了したが、タイではその後も販売が続いていた。

最終モデルの価格は31万5,000バーツ。399cc空冷単気筒SOHCエンジンを搭載し、最高出力23.8馬力(6,500回転)、最大トルク27.8Nm(3,000回転)を発揮する。車両重量175kg、燃料タンク容量12リットル、シート高790mm。スペックは従来モデルを踏襲している。

外装には「ダブルサンバースト」と呼ばれる特殊塗装技法を採用し、職人の手作業による仕上げが施されている。クロームメッキの計器ハウジングに専用文字盤、クロームフェンダー、クラシックスタイルの一体型シートを装備。全700台にシリアルナンバー入りバッジが車体側面に刻まれる。さらにカシオG-SHOCKのSR400コラボモデルが付属する特別仕様である。

日本では2021年のFinal Editionが60万5,000円(スタンダード)と74万8,000円(リミテッド)で発売され、計画台数6,000台が即完売した。中古市場では200万円を超えるプレミア価格で取引されるほどの人気を博した。タイの最終モデルも、コレクターの注目を集めることは確実である。

約半世紀にわたり「変わらないこと」を貫いたSR400が世界の生産ラインから姿を消す。日本で消えてなお5年間タイで生き延びた事実は、この国のクラシックバイク文化の厚みを物語っている。