保険の正式名称は「ソンクラーン・ブークバーンジャイ」。タイ保険委員会(OIC)とメーイングタイ生命保険(MTL)、CP ALL、カウンターサービス社の4者が共同で企画した。
10バーツプラン(約49円)は事故による死亡および医療費を最大10万バーツ(約49万円)まで保障する。20バーツプラン(約97円)は最大25万バーツ(約122万円)まで保障する。いずれも保障期間は購入日から30日間である。
購入方法はセブンイレブンのカウンターでタイの身分証を提示し、保険料を支払うだけ。全国15,000店以上のセブンイレブンのほか、カウンターサービス社のウェブサイトやセブンイレブンのアプリからも申し込める。CP ALLのポイントプログラム「ALL Member」の会員は、1,000ポイントで20バーツプラン相当の保障を無料で受けられる。こちらは先着5万人限定である。
販売期間は2026年3月31日から6月30日まで。ただし全国35万口に達した時点で販売終了となる。
注意すべきは対象者の条件である。タイ国籍を持つ15歳以上70歳以下に限定されており、外国人は購入できない。ソンクラーン期間にタイを訪れる旅行者や在タイの日本人は、自身の海外旅行保険や健康保険の事故保障を確認しておく必要がある。
ソンクラーンはタイで最も交通事故が多発する時期として知られる。毎年政府が「危険な7日間」として交通安全キャンペーンを実施するが、2026年の正月の「危険な7日間」では1,511件の事故が記録された。原因の大半はスピード違反と飲酒運転で、犠牲者の多くがバイク利用者である。水かけ祭りの期間中は路面が濡れ、視界も悪くなることが事故を増加させる。
メーイングタイ生命保険のサラ・ラムサムCEOは「すべてのタイ国民が保険にアクセスできる社会」を目指す「保険の民主化」を掲げており、今回のマイクロ保険はその取り組みの一環だと述べた。コンビニで身分証1枚あれば10バーツで保障が得られるという手軽さは、日本では考えにくい販売形態である。
今年のソンクラーンは燃料危機の影響で長距離バスやミニバスの運賃が値上がりしており、帰省コストの増加が懸念されている。経済効果は304億バーツと見込まれているが、移動手段と安全対策の両面で例年以上の備えが求められる。