ヤマハがタイで「AEROX SP」の新型を発売した。価格は99,900バーツ(約49万円)で、155ccのスーパースポーツATクラスを刷新する内容になっている。R-SeriesのDNAを引き継ぎ、Blue Coreエンジンの新バージョン、YECVT電子制御無段変速、フォージドピストンを採用してスポーツ性能を一段引き上げた。
ヤマハAEROX SPがタイで発売、9.99万バーツの155ccスーパースポーツ
ヤマハタイランドが投入した「All New Yamaha AEROX SP」は、155ccクラスのスーパースポーツATスクーターという位置づけで、レーサー寄りの走行性能を求めるユーザーをターゲットにしている。価格は99,900バーツで、ヤマハスクエア各店で販売される。タイのスクーター市場ではホンダのADV160シリーズ、ヤマハのNMAX、PCXなど中排気量帯で激しい競争が続いており、AEROX SPはその中でスポーツ寄りに振った選択肢として打ち出されている。
Blue Core 155ccエンジン+VVA可変バルブ、加速性能を強化
新しいAEROX SPに搭載されるBlue Core 155ccエンジンは、内部摩擦の低減と部品のチューニングで効率を高めた更新版だ。VVA(Variable Valve Actuation、可変バルブアクチュエーション)を備えることで、低速から高速までの全域で連続的な加速感を実現する。フォージド(鍛造)ピストンの採用により耐久性も強化され、長距離走行や高負荷条件下での信頼性を引き上げている。
YECVT電子制御無段変速とハイドロリックチェーンテンショナー
最大の特徴は、YECVT(Yamaha Electric Continuously Variable Transmission)と呼ばれる電子制御の無段変速機構だ。従来のCVTを電子制御化することで、ECUからの指令に応じてシフト挙動を最適化し、加速時のレスポンスとクルージング時の燃費を両立する。あわせて、油圧式(ハイドロリック)のカムチェーンテンショナーを採用し、エンジンの安定性と整備性を高めている。
R-SeriesのDNAを継承、タイ二輪市場のスポーツ路線
AEROX SPは、ヤマハのスーパーバイクシリーズ「R-Series」のDNAを取り入れたデザインと走行特性を打ち出している。R6やR15などのレーシーなイメージをスクーターに落とし込んだ形で、タイの若年層や週末ツーリング派の支持を狙う。在タイ日本人駐在員の中にも、出退勤と週末走行を1台でこなしたい層は厚く、ホンダADV160 Smart Tourer Editionや先日発表のレクサス系スクーターなどと並ぶ選択肢となる。