タイ・チョンブリ県シーラチャー郡で5月8日午後3時30分頃、自動車内装部品製造工場の裏に建設中だった倉庫が強風で倒壊し、作業員2人が重傷を負った。別の作業員2人は走って逃げて無事だった。倒壊した鉄骨はHAVAL車1台とMGピックアップ1台にも落ち、いずれも大きな損傷を受けた。気象局の強風警報下での事故で、レムチャバン周辺の建設現場の安全管理が改めて問われている。
シーラチャーで建設中倉庫が強風倒壊、作業員2人重傷
事案の発生はチョンブリ県シーラチャー郡ノンカム町第1組内、自動車内装部品製造工場の裏手だった。スワーンプラティープ・シーラチャー救助隊の通信センターが通報を受け、レムチャバン病院、ヴィパラム病院、ノンカム警察署と連携して現場対応に入った。建設準備中だった倉庫の鉄骨構造が強風で耐えきれず崩落し、新倉庫の進捗を確認しに来ていた作業員2人を下敷きにした。残り2人は危険を察知し走って逃げ無事だった。
倒壊した鉄骨が車2台に直撃、HAVAL黒とMG白の被害
倒壊した鉄骨は近くに駐車されていた車両2台を直撃した。1台は黒のHAVAL(バンコク登録9 กณ 7772)、もう1台は白のMGピックアップで、ナンバープレートは未確認だった。いずれも工場関係者が業務で停めていたとみられ、車体は大きな損傷を受けた。怪我人と並行して、車両の所有者への連絡と保険対応も進められている。
気象局の強風警報下での事故、地域の安全管理が問われる
気象局はタイ各地で5月8〜10日にかけて強風と大雨を伴う気圧変動の警報を発出していた。シーラチャー周辺もその影響圏内に含まれており、屋外での建設作業は強風時に中断するなどの対応が本来求められていた。建設業者・作業員の双方にとって、気象警報が出された日に高所での組み立てや鉄骨溶接を続行するリスクが今回の事故で改めて浮き彫りになった。
在タイ日本人駐在員の工業地区にも警鐘、レムチャバン周辺の防災
レムチャバン港の周辺は日系自動車部品メーカーや物流倉庫が集中する地域で、駐在員の生活圏にも近い。気象局が強風警報を出している日に出張で工場現場を訪れる際は、屋外駐車を避けて屋内駐車場に車両を移す、現場周辺で建設中の構造物に近づかないといった対応が現実的なリスク回避策になる。今回の事案は1日で解決する事故ではなく、気象警報下での労働安全と現場管理の体制全体への問題提起となる。