バンコクのチャラン・サニットウォン通り、ファイチャイ分岐付近で5月9日午後3時16分、道路が陥没した。穴の深さは約1メートル、長さは約5メートル。バイクで通行していた1人が負傷したが、現場で応急処置を受けた後、病院搬送は希望しなかった。通行は可能だが大渋滞となっており、当局は迂回路の利用を呼びかけている。
バンコクノイ区で道路陥没、深さ1m・長さ5m
事案はバンコク市バンコクノイ区バーンチャンロー町、チャラン・サニットウォン通りのファイチャイ分岐付近で発生した。バンクンノン消防・救助署の通信センターが通報を受けて出動。確認すると、路面が縦に約5メートル、深さ約1メートルにわたって陥没していた。バンコクの主要交通路の一つで、通勤・通学の帯時間帯に近い午後の時間帯だっただけに、交通網への影響が大きい場所だ。
バイク運転者1人負傷、現場応急処置で病院搬送拒否
陥没発生時にバイクで通過していた1人が転倒し負傷した。救助隊が現地で応急処置をおこない、本人は病院搬送を希望しなかったため、その場で対応を完了した。比較的軽傷とみられるが、深さ1メートルの穴へのバイクからの転落は重大事故になっていた可能性もある。バンコクで道路陥没事案がしばしば「軽傷で済む」のは、住民の運の良さに頼っている部分が大きく、構造的対策が求められている。
通行可能だが大渋滞、ファイチャイ分岐とバンクンノントンネル方面
陥没箇所周辺の道路は依然として通行可能な状態が保たれているが、当局による調査と修復作業が並行して進められているため、交通量が通常の倍以上に達している。特にバンマラチャチョンナニ分岐とバンクンノントンネル方面は渋滞が激しい。市当局は「不要不急の通行は避けてほしい、急ぎの場合は時間にかなり余裕を持って」と呼びかけている。バンコクの構造工協会は別途、過去に何度も同種の陥没が起きた地点であることを指摘し、土壌の流動性、排水管の老朽化、地下構造物の影響、地震の累積影響の4原因を継続監視するよう提言した。
在タイ日本人駐在員の通行ルートにも影響、5月10日の停電と重なる注意
チャラン・サニットウォン通りはトンブリー側からバンコク中心部に向かう主要動脈で、在タイ日本人駐在員の中にもこのルートを日常的に利用する人がいる。先のMEAによる5月10日の計画停電エリアともコース上で重なる地域があり、明日にかけては「陥没修復+計画停電」の二重影響を見越した行動計画が必要になる。バイクや小型車での通行は特に注意が必要で、可能であれば公共交通機関や別ルートへの切り替えが安全策となる。