タイの石油大手バンチャック(Bangchak)が、B20ディーゼルの販売を開始した。運送業、漁業、製造業の大型ディーゼルエンジン向けだ。
B20は通常のディーゼルにパーム油由来のバイオディーゼルを20%混合した燃料で、タイ国内で生産される。通常のディーゼルより5〜6バーツ安い価格が特徴だ。燃料危機でディーゼルが38.94バーツ/Lに高騰する中、コスト削減の選択肢となる。
バンチャックは今回の販売をタイの農業セクターへの付加価値創出と位置づけている。パーム油の国内需要が増えれば、タイ南部を中心とするパーム農家の収入にもつながる。
政府も臨時閣議でB20への切り替えを漁業者に推奨しており、バンチャックの動きはこの方針に沿ったものだ。ただし、B20に対応していないエンジンもあるため、使用前にメーカーの推奨を確認する必要がある。
バンチャックは2050年の温室効果ガスネットゼロ目標を掲げており、B20の拡販はその戦略の一環でもある。燃料危機への対応と脱炭素の両立を狙う。