タイ特別捜査局(DSI)は、サラブリー県内で違法に石油を買い取り・保管・販売していた拠点3か所を摘発した。押収されたディーゼルとガソリンは合計約2万9,000リットルに上る。
燃料危機が深刻化する中、正規ルート以外の闇市場で燃料を売買する動きが活発化している。今回の拠点は「คอก(コーク)」と呼ばれる非公認の燃料集積所で、農村部や工業地帯の近くに設置されていた。正規のスタンドで買い占めた燃料や、盗難燃料を集めて転売するビジネスモデルだ。
DSIは首相令第3/2569号(3月20日付)に基づき、燃料の不正流通の取り締まりを強化している。違法な燃料保管・販売は重い刑事罰の対象となる。今回の摘発では、関係者の立件に向けて証拠品と帳簿を押収した。
闇石油の問題は、燃料価格の高騰と品薄が続く限り拡大する可能性がある。正規スタンドが品切れになれば、消費者は割高でも闇市場に頼らざるを得ない。品質管理されていない燃料は車両故障や火災のリスクもある。
サラブリー県はバンコクの北東約100kmに位置し、工業団地が集積する地域だ。産業用の燃料需要が高く、闇市場にとっては格好のマーケットだった。政府の摘発がどこまで抑止力になるか、今後の展開が注目される。