タイ全土の5月12日付ガソリンスタンド価格が、Thairathの集計で公表された。ディーゼル普通B7が39.95バーツ/L(約196円)、ディーゼルB20が32.95バーツ/L、ディーゼルプレミアムが61.25バーツ/L、ガソホール91が42.08バーツ前後、ガソホール95が42.45バーツ前後、ガソホールE20が35.45バーツ、ガソホールE85が31.39バーツ、ベンジン95が52〜55バーツ前後と店舗によって差。対象スタンドはPTT・Bangchak・PT・Caltex・Susco・Shellの主要6社で、燃料補助金が継続される中、ディーゼル40バーツ割れの水準が定着した格好となる。
価格の詳細は次の表の通り。
| 油種 | 価格(バーツ/L) | 円換算(4.9円/B) |
|---|
| ディーゼル普通B7 | 39.95 | 約196円 |
| ディーゼルB20 | 32.95 | 約161円 |
| ディーゼルプレミアム | 61.25 | 約300円 |
| ガソホール91 | 約42.08 | 約206円 |
| ガソホール95 | 約42.45 | 約208円 |
| ガソホールE20 | 35.45 | 約174円 |
| ガソホールE85 | 31.39 | 約154円 |
| ベンジン95 | 52〜55 | 約255〜270円 |
ディーゼルB7が40バーツを切る水準は、タイ石油基金(OFP)が補助金を継続的に投入してきた成果だ。2026年4月にはディーゼル小売価格を1.50バーツ引き下げ40.20バーツ/Lに下げる連続値下げが報じられており、その後さらに微調整されて現行の39.95バーツに収束した形となる。
注目すべきはガソホール系の価格構造だ。ガソホールE85(バイオエタノール85%混合)は31.39バーツと最安値で、ディーゼルB20より安い。タイ政府はバイオエタノール推奨政策の一環としてE85への補助を厚くしており、対応車両のオーナーには年間数千〜数万バーツの節約効果がある。一方、ベンジン95は52〜55バーツと高値圏で、輸入車・スポーツカー・古い高排気量車のオーナーは依然として高負担となる。
ディーゼルプレミアム(61.25バーツ)の価格は普通B7(39.95バーツ)の約1.5倍。この価格差は、(A)添加剤による洗浄性能・燃焼性能の向上、(B)長距離トラック・大型機器向けの選好性、(C)プレミアム製品の利益マージン、で構成される。一般のピックアップトラック・SUVオーナーには通常B7で十分で、プレミアムは選択的な需要となる。
タイ国内のガソリンスタンドは、価格設定で多少の差がある。PTTが市場リーダーで全国密集ネットワークを持ち、Bangchakは独自配送網と環境配慮型の戦略を打ち出している。Caltex・Shellは外資系で都市部中心、PT・Suscoはローカル系で価格競争力が特徴。地方では「最寄りのPT・Susco」が安いケースが多いが、都市部ではPTT・Bangchakの利便性が優先される。
タイ在住の日本人駐在員家族にとっては、月の燃料費を見直す上で重要な情報だ。日本車のホンダ・トヨタ・日産のSUV/セダン(ガソリン車)はガソホール95が標準で、月走行2,000kmで燃費12km/Lなら167L、月7,000バーツ(約34,000円)の負担となる。一方、ハイブリッド車に乗り換えれば燃費20km/L→100L→4,200バーツ(約20,000円)に削減可能。EV車なら電気代3,000バーツ(約14,700円)に圧縮できる。月14,000バーツ・年間16万バーツ(約78万円)の差は、車両価格差を3-5年で回収できる規模となる。