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中国EV「NETA」がタイで50%オフの29.9万バーツに、ディーラーが親会社の裏切りを告発

タイのNETAディーラーが在庫300台以上のEVを定価50%オフの29.9万バーツで投げ売りし、中国の親会社がタイ市場を見捨てたと告発した。中国EVメーカーの淘汰がタイで始まっている。

タイのNETA(哪吒汽車)ディーラーが、在庫300台以上のNETA Viiを定価の50%オフとなる29万9,000バーツ(約120万円)で投げ売りすると発表した。ディーラーは数億バーツの損失を覚悟での決断だという。

異例の値引きの背景には、中国の親会社との深刻な対立がある。ディーラーの若い経営者がSNSで詳細を暴露した。親会社がタイ市場から事実上撤退する方針を取りながら、ディーラーへの在庫引き取りや補償を拒否しているという。「やられた側が損を被る構造だ」と怒りをあらわにした。

NETAはタイのEV市場に参入した中国メーカーの一つだ。タイ政府のEV補助金政策を追い風に2024年から販売を開始したが、激化する競争の中で販売が伸び悩んでいた。BYDやGWMといった大手との価格競争に敗れた形だ。

タイのEV市場では中国メーカー間の淘汰が始まっている。補助金目当てで参入したブランドが撤退し、ディーラーや購入者が取り残されるリスクが表面化した。アフターサービスや部品供給が途絶える懸念もある。

29万9,000バーツは軽自動車並みの価格だ。購入を検討する人もいるだろうが、メーカーの先行きが不透明な車を買うリスクは大きい。修理やバッテリー交換が将来できなくなる可能性を考慮すべきだ。