イスラム教の断食明けの祝日イード・アル・フィトルに合わせて、外国人約67万人がタイを訪れる見込みだ。観光収入は4,000億バーツ(約1兆6,800億円)超が期待されている。
イード・アル・フィトルはラマダン(断食月)の終了を祝う祝日で、中東やマレーシア、インドネシアなどイスラム圏の国々では大型連休となる。タイはムスリムフレンドリーな観光地として人気が高く、ハラール料理の充実やモスクの存在が中東からの旅行者を引きつけている。
67万人の外国人観光客は、燃料危機で旅客数の10%減少が懸念される中で明るい材料だ。ただし、航空便の減便やジェット燃料の高騰が旅行者のコストを押し上げており、昨年のイード期間と比べて客単価がどう変化するかが注目される。
4,000億バーツの観光収入見込みは、タイ経済にとって燃料危機の打撃を緩和する効果がある。観光はGDPの約12%を占め、ホテル、飲食、交通、小売など幅広い産業を支えている。
ソンクラン(4月13〜15日)を前にイードの観光需要が入ることで、観光業界はまとまった収入を確保できる。政府は高速道路の無料開放やバス運賃の据え置きで移動コストを抑え、ソンクランに向けた観光需要の維持を図っている。