ブリーラム県の海岸リゾートエリアで観光客が90%減少した。燃料危機による移動コストの高騰と、ガソリンスタンドの在庫枯渇が原因だ。
ブリーラムはバンコクから東北に約400キロ。自然が豊かな県で、MotoGPの開催地としても知られる。しかし燃料不足でスタンドの給油制限が続き、「途中で燃料が切れるリスク」を恐れて旅行者が来なくなった。
観光業は地方経済の柱だ。ホテル、レストラン、土産物店、交通事業者のすべてが打撃を受けている。NIDA世論調査ではソンクラン旅行を「全キャンセル」と答えた人が15%に上っており、地方観光の回復は見込めない。
日本で観光客が90%減少した経験があるのは、2020年のコロナ禍くらいだ。タイでは戦争による燃料危機で同等の打撃が観光業に生じている。
政府は「今週中にどのスタンドでも給油できるようにする」と宣言したが、すでに1週間以上が経過している。観光客が戻るには「スタンドに燃料がある」という信頼の回復が必要だ。