中国の自動車メーカーBYDがバンコクモーターショー2026で、小型EV「ATTO 1」をタイ市場向けに発表した。価格は42万9,900バーツ(約146万円)からと、タイのEV市場で最も手頃な部類に入る。
ATTO 1はBYDの最小モデルで、都市部の通勤や買い物を想定したコンパクトSUVだ。航続距離は約300〜400キロとされ、バンコクの日常使いには十分な性能を持つ。
タイのEV市場は中国メーカーが席巻している。BYD、MG、Neta、GWMなどが100万バーツ以下のモデルを投入し、2025年のEV販売で中国勢がシェア7割を超えた。日本メーカーはトヨタのbZ4Xが約180万バーツ、ホンダのe:N1が約120万バーツで、価格面で中国勢に後れを取っている。
日本の軽自動車EV「日産サクラ」は日本で約255万円(税込)だが、タイでは販売されていない。BYD ATTO 1の約146万円という価格は、日本のサクラよりも安い。タイでは中国製EVが「安くて品質も許容範囲」という評価を得つつあり、日本メーカーの牙城が崩れつつある。
バンコクモーターショーは4月3日まで開催中で、各メーカーがソンクラン商戦に向けた特別プロモーションを展開している。燃料危機でガソリン車の維持費が上がる中、EVへの乗り換えを検討する消費者が増えている。