タイ国営石油PTT(สนพ)系列「PTT Station」とバンチャク(BCP)が5月18日、5月19日(火)早朝5:00から全国一斉に燃料小売価格を値上げすると発表した。ガソリン・ガソホール全種は1リットルあたり+0.85バーツ(85サタング)、ディーゼル全種は+0.75バーツ(75サタング)、プレミアムディーゼルのみ据え置き。中東情勢の悪化に伴う原油輸入価格の高騰、石油基金の赤字拡大、を反映した調整。3月の燃料危機(2,920万L消失人為的工作)の反省も踏まえた段階的な価格調整となる。在タイ駐在員家庭・日系企業のタイ法人は、(a)5/18のうちに満タン給油、(b)月次の燃料費予算見直し、(c)Grab・Lalamoveなど物流コストへの転嫁監視、が必要だ。
5/19朝5時からの新価格
PTT Stationが発表した5月19日(火)早朝5:00からの新小売価格:
| 油種 | 新価格(B/L) | 上昇幅(B/L) |
|---|---|---|
| ベンジン95 | 54.49 | +0.85 |
| ガソホール95 | 44.90 | +0.85 |
| ガソホール91 | 44.53 | +0.85 |
| E20 | 37.90 | +0.85 |
| E85 | 33.84 | +0.85 |
| ディーゼル | (未公表) | +0.75 |
| プレミアムディーゼル | 据え置き | ±0 |
タイの主要石油販売チェーン(PTT、Bangchak、Shell、Caltex、Esso)は通常、PTTの新価格に追随する。
値上げの背景—中東情勢と石油基金赤字
タイ政府による燃料価格更新の背景:
第1に、中東情勢の長期化。イラン・イスラエル間の戦闘、ホルムズ海峡情勢、米国-イラン緊張等が継続。原油輸入価格が高止まり。
第2に、石油基金(Oil Fund)の赤字拡大。タイ政府は石油基金で価格安定化措置(高騰時の補助)を継続しているが、毎日約25億バーツの赤字を出している。
第3に、為替変動。バーツの動向が原油輸入コストに直結。
第4に、3月の燃料危機の反省。第7条石油業者が市場から2,920万L(20.2%)を備蓄して人為的に価格高騰させたスキャンダル(司法省・DSI・警察庁合同捜査)を受けて、政府は石油業者の動向を厳しく監視する一方、過度な価格抑制を避ける構造調整。
関連背景
タイ駐在の日本人家庭にとって、5/19朝5時からの値上げに対する対策は次の通り。
第1に、5/18夜間のうちに満タン給油。1台あたり50リットルなら、約40〜45バーツの節約(ガソリン)または37〜38バーツ節約(ディーゼル)。複数台保有の家庭は早めに。





