ユニクロのタイ事業が15年を迎える。運営元のファーストリテイリングは5月18日、タイでの15周年に合わせて国内74店舗目を開く計画を発表した。
タイ1号店はバンコク中心部のセントラルワールド店で、オープンは2011年9月。当時はZARAやH&Mと並ぶ「黒船ファッション」のひとつとして注目されていた、らしい。そこから10周年の2021年時点で54店舗、そして15周年の今年に74店舗目という。5年で20店、平均すると年4店ペースで増えている計算になる。
旗艦店は2019年に全面改装してリニューアルした3階建てのセントラルワールド店。タイのモールを歩いていると本当によく見かけるブランドで、バンコク中心部だけでなく地方都市のショッピングモールにも入っている。
タイで売れているのは、やはり気候とエアコン文化に刺さるアイテムらしい。エアリズムは年中暑い気候に対して定番、UTのグラフィックTシャツは若年層に強い。意外なのはヒートテックとウルトラライトダウンで、これは「北部の朝晩の冷え込み」と「効きすぎる冷房」、そして日本や欧州に出るときの装備として需要があるという説明だった。なるほど、確かにバンコクの一部のモールやオフィスの寒さは「ヒートテックいる」と本気で思うレベルなので、これは納得する。
ファストファッションのライバルはZARAとH&M。同じグループのGUが2018年にタイに来て、より安い価格帯で若い層を取りに行っているのも面白い構図だ。
15周年の今年は、記念キャンペーンを年間通じて打っていく方針だという。日系ブランドが15年かけて全国74店舗まで広がる、というのはわりと地味にすごい話だと思う。

