タイ・パタヤのジョムティエン地区Rompho(ロンポー)マーケット周辺で2026年5月15日夜、外国人男性が赤ちゃん猿をズボンの股部分に繰り返し詰め込み虐待する様子が動画撮影され、SNSで急速に拡散している。撮影したタイ人女性チュータマス氏(40歳)は「拷問のようだった」と証言。地元住民は当局への迅速な調査を求めているが、5月16日午前時点で警察・野生動物当局からの公式対応は確認されていない。タイは動物虐待禁止法を持ち、許可なき野生動物(猿)飼育自体が違法のため、刑事責任が問われる可能性がある。
ジョムティエン2番道路沿いのビアバー街で発生
事件が起きたのは、パタヤ・ジョムティエン地区2番道路沿いのRomphoマーケット周辺。ここは観光客向けのビアバーが集まるエリアで、夜間は外国人観光客で賑わう。5月15日夜、ロンポーマーケットのバーで身長の高い、肌の黒い、上半身裸でショーツ姿の外国人男性が、赤ちゃん猿をズボンの股部分に何度も詰め込む様子が目撃された。猿が抵抗すると殴り、バー内で引き出して耳を咬むなど、複数の虐待行為が確認されている。
タイ人女性が動画撮影、SNSで急拡散
現場に居合わせたタイ人女性チュータマス氏(40歳)が、その様子をスマートフォンで撮影。動画はFacebook・Xなどで瞬く間に拡散し、FM91トラフィックプロなどタイメディアでも報道された。チュータマス氏は記者に「拷問のようだった(It looked like torture)」と語り、猿が疲弊・恐怖状態で何度も逃げようとしていたと描写している。動画の拡散から、動物愛護団体・SNSユーザーから捜査を求める声が一気に噴出した。
容疑者は身元不明、警察対応未確認
5月16日午前時点で、容疑者の国籍・年齢・身分は未公開のまま。逮捕されておらず、警察や野生動物当局からの公式声明・救出活動の報告も入っていない。動画の鮮明度が低く、外見の特徴(身長・肌の色・上半身裸)だけが公開情報となっている。タイ警察と野生動物保護当局の連携対応が試される事案で、SNS世論が後押しする中、迅速な特定と保護に動けるかどうかが注目される。
タイの動物虐待禁止法、野生動物飼育違反
タイは2014年に動物虐待禁止法(Cruelty Prevention and Welfare of Animal Act)を制定しており、動物への身体的・精神的虐待は禁止されている。さらに、許可なく野生動物(猿を含む)を飼育・取引することは野生動物保護法違反となり、最長5年の懲役と20万バーツの罰金が科される可能性がある。今回の動画に映る赤ちゃん猿が、観光客向けの「ペット風」サービスや路上撮影ビジネスから流出したものなのか、あるいは個人が飼育していたものなのかは不明だが、いずれにせよ違法性は高い。
駐在員家族・観光客への含意
パタヤ・ジョムティエンは日本人駐在員家庭にとっても週末旅行先の選択肢として人気だが、こうした観光地特有の「動物搾取」リスクは認識しておきたい。子連れで訪れる際、(1)路上の動物撮影ビジネス(赤ちゃん猿・ロリス・ヘビなど)には絶対に関わらない、(2)違法ペット販売店に近寄らない、(3)動物虐待を目撃したら撮影記録した上でツーリスト警察1155または野生動物保護局に通報、を意識するのが現実的だ。Romphoマーケットのようなビアバー街は深夜帯にこうしたグレー業界が稼働しやすく、家族で訪れる時間帯は午後早めに留めるのが安全だ。