タイ・スワンナプーム空港のイミグレーション出国検査エリアで5月13日午後、中国人男性Mr.ZHENG LIWEI(ジェン・リーウェイ)が自動パスポート検査機(AutoGate)2台を蹴って破壊し、現場の警察官に対して中国語で罵声を浴びせ殴りかかろうとした事件が発生していた。被害額は50万バーツ(約244万円)超。妻に制止されて職員への暴行は未遂に終わったが、政府財産破損罪と公務員侮辱罪で立件される見通しだ。在タイ日本人観光客・駐在員にとっても、空港の自動ゲートが個別利用者の暴挙で停止する事態は、出入国に直接影響する懸念材料だ。
5月13日14時35分、ゾーン2のAutoGateで発生
事案の発生は5月13日午後2時35分頃。スワンナプーム空港の出国イミグレーション・ゾーン2にある自動パスポート検査機(AutoGate)のエリアで起きた。スワンナプーム空港警察署のシティポン警部(捜査担当)に対し、現場のイミグレーション警察官サラン・ケオコート警部補が告発する形で立件が始まった。
AutoGate DAE01とDAE06を蹴り破壊
破壊されたのは自動パスポート検査機のうち、機械番号DAE01とDAE06の2台。中国人男性ジェン・リーウェイは機械を蹴って破壊した上で、検査を受けないまま通過しようとし、職員の制止を無視して通り抜けた。被害は両機の修理・交換費用を含めて50万バーツ以上に達した。
中国語で罵声「お前の母親は死んだ」、職員に殴りかかる寸前
警察の立件書類によると、容疑者は職員に対して中国語で激しく罵声を浴びせた。罵声の内容には「お前の母親は死んだ」(タイ語訳)に当たるものが含まれており、その他の卑猥な罵り言葉も多数あったとされる。さらに容疑者は実際に職員を殴りかかろうとしたが、同行していた妻が制止して引き離したため、職員への暴行は未遂に終わった。
公務員侮辱罪と政府財産破損罪で立件
タイ警察は容疑者の行為を、勤務中の公務員に対する侮辱罪(タイ刑法)と、政府所有財産の故意破損罪に該当すると判断、現場で立件手続きを開始した。中国籍であることから、ビザの効力停止・国外退去・再入国禁止など、出入国管理上の追加処分が並行する見通しだ。
スワンナプーム空港の自動ゲートが個別利用者の暴挙で停止
スワンナプーム空港のAutoGateは、迅速な出入国処理を目的に近年導入された自動化システムで、日本人観光客・駐在員も利用する場面が多い。今回のように個別利用者の暴挙で2台が同時に停止すれば、後続の利用者は人手検査窓口への振替えで時間がかかる事態になる。観光客の不適切行為が、他の利用者の出入国時間に直接影響する構図だ。
在タイ日本人の出入国計画への含意
タイの空港の自動ゲート利用は便利だが、機械トラブル・利用者起因の停止リスクは常にある。フライト時間ぎりぎりに空港到着するのは、何があっても対応できるリスク管理上は避けたい。特に出国便のチェックインから搭乗までの時間は、自動ゲートが使えない事態に備えて多めに確保することが、結果として安全策になる。