タイ東北部ブリラム県のブリラム市議会議員 パサポン・サワットプトラ氏(35歳、元イサーン町長の息子)が、5月12日夜にブリラム市内の有名パブで店主から首を絞められて壁に押し付けられたとして、5月13日に記者に通報した。発端は議員が100バーツのチップ付きでライブバンドにリクエスト曲を出し、2回目に演奏されなかったため抗議したところ、歌手がマイクで「このお客さん、演奏できない曲ずっとリクエストしてる、変ね」とコメントしたこと。タイの地方都市で頻発する有力家系と店側のトラブル事例として、SNSでも双方の言い分が話題になっている。
5月12日夜の経緯、100バーツチップでリクエスト曲
事件はブリラム市内の有名パブで5月12日午後8時頃に発生した。パサポン氏は1人でパブを訪れ、ライブバンドの演奏を聴きながら飲んでいた。ウェイター経由で100バーツ(約490円)のチップを添えてリクエスト曲を依頼、1回目はバンドが演奏に応じたが、2回目は演奏せず。同議員は「演奏できない曲なら言ってくれ。別の曲を頼む」と伝えるよう従業員に依頼した。
歌手の「変なお客」発言で口論、店主が首絞め
歌手がマイクで「このお客さん変だね、演奏できない曲ずっとリクエストしてる」とコメントした。これを聞いた同議員は立ち上がり、歌手に「演奏しないならチップを返してくれ」と抗議。すると店主のメーク氏(仮名)が出てきて、議員の首を手で絞めて壁に押し付けたという。もみ合いの末、議員は外へ逃げ出した。
店側はFacebookで別の角度を投稿、双方の主張が食い違う
店のFacebookページはこの件について別の角度の投稿を出しており、客側と店側の主張が食い違っている。同議員は記者に通報して被害を訴える立場だが、店側の見解も並行して伝わるなか、SNSでは双方の言い分が話題になっている。
ブリラム地方政治家家族と店側のトラブルとして注目
パサポン氏の父は元イサーン町(ブリラム市内)町長で、地元に基盤を持つ家系だ。タイの地方都市では、有力家系と店主・サービス業の間でトラブルが起きるケースは少なくないが、議員と店主の双方が公に主張を出し合う展開は珍しく、地方の縦社会とサービス業の関係性が垣間見える事件として注目を集めている。