タイのバンコクエアウェイズ(株式コードBA)が2026年第1四半期の業績を発表し、純利益が20.99億バーツ(約102億円)で前年同期比24.5%増となった一方、運送旅客数は120万人で5.2%減となった。中東情勢の地政学的緊張による運営コスト上昇に対応するため、同社はバンコク-プノンペン路線を縮小、さらにバンコク-ランパーンとランパーン-メーホンソンの2路線を昨年廃止した。観光路線専業の同社の決算は、タイ国内観光業の動向を映す指標としても注目される。
Q1売上79億バーツ、純益21億バーツ+24.5%増
バンコクエアウェイズが発表したQ1/2026の数字は、売上79億バーツ、純利益20.99億バーツ(24.5%増)、運送旅客数120万人(前年比5.2%減)、ロードファクター86.2%(+4.7ポイント)、平均運賃4,469.7バーツ。旅客数は減っているが、客単価とロードファクターの上昇でカバーした構図だ。
ランパーン+メーホンソン2路線廃止、プノンペン便数縮小
中東地政学緊張で運営コストが2月末以降大きく上昇したことを受け、同社は供給能力(座席数)を11.8%減らした。具体的には、バンコク-プノンペン(カンボジア)路線の便数を縮小、さらにバンコク-ランパーンとランパーン-メーホンソンの2路線を昨年廃止した。社長のプティポーン・プラサートトーンオーソット氏は「需要のある路線と座席供給の最適化に注力する」と路線網見直しの方針を示している。
タイ観光業の指標として注目される決算
バンコクエアウェイズは観光路線専業の中堅航空会社として知られる。今回のQ1決算では、中東情勢による国際線旅客の停滞と地方路線廃止の影響で旅客数が5.2%減となった一方、純益が24.5%増、ロードファクターが86.2%に上昇しており、減便しながら満席率を上げる事業効率化が進んだことを示す数字となっている。
在タイ日本人の旅行計画への影響
バンコクエアウェイズの路線縮小・廃止は、タイ国内旅行・カンボジア旅行を計画する在タイ日本人にも実務的な影響がある。バンコク-プノンペンの便数減で、カンボジア出張やプノンペン行きフライトの選択肢が狭まる。ランパーン直行便と地域シャトルだったランパーン-メーホンソン便がなくなったため、北部観光でこれらの都市へアクセスする際は陸路や他社便への切り替えを検討する必要がある。