チョンブリ県シーラチャー区の高速道路高架部分で5月10日午前10時半頃、黒色のトヨタ製ピックアップトラックが制御を失って中央分離帯を乗り越え、対向の4輪封閉型貨物車(ロリー)と緑色の日産セダンに連続衝突する事故が発生した。事故により6人が負傷し、うち3人が重体。日曜日の午前中という人通りの多い時間帯で、シーラチャー周辺の幹線道路が一時通行止めとなった。
事故現場はシーラチャー高架道路の中央分離帯付近。黒トヨタ・ピックアップが何らかの理由でハンドル制御を失い、上り線の中央分離帯を乗り越えて対向車線に飛び出した。最初に正面から衝突したのは4輪封閉型のロリー車(封閉型貨物車、配送用)で、その衝撃で日産セダン(緑色)も巻き込まれる三重衝突となった。
負傷者の内訳は6人で、うち3人が重体。残る3人も病院に搬送され治療を受けている。具体的な国籍・性別は本稿時点で公表されていないが、シーラチャーは日系自動車部品工場・日本人駐在員の居住地が集中するエリアのため、日本人関係者の有無は今後の発表で確認される必要がある。
シーラチャーはバンコクから東部経済回廊(EEC)への通勤・物流の主要動線で、毎日数千台の四輪・大型車両が高速道路を行き交う。今回の事故が発生した高架部分は、ピックアップトラック・大型貨物車の混在比率が高い区間として知られ、過去にも同種の中央分離帯越え事故が複数発生してきた。
タイの幹線道路でのピックアップトラック中央分離帯越えは、運転手の眠気・スマホ操作・スピード超過・タイヤ不具合などが主因として繰り返し指摘されてきた。事故率は依然として日本の数倍以上で、タイ警察と運輸省は安全対策を進めるものの、根本的な改善は遅れている。
タイ全国の交通事故では、5月8日にランパーンで居眠り母子追突死亡事故、5月9日にラチャブリでベンツがバイク夫妻に突入、5月10日にバンコクで2人のGrabライダーがCR-V接触で転倒、バス車体下に滑り込み死亡など、四輪・二輪混在の脆弱な交通安全状況が連続して可視化されている。
タイ在住の日本人駐在員にとって、シーラチャー周辺は通勤と買い物の中心地で、休日の家族での移動も多い。今回の事故は午前10時半という日中の活動時間帯で発生しており、日中の油断・スマホ操作の危険性を改めて示している。タイで運転する場合は、日本以上に防衛運転を徹底し、ピックアップトラックや大型車両との距離を多めに取ることが基本となる。