タイの中央捜査局犯罪抑止隊が5月9日、Facebookで14歳少女と接触して自宅に誘い、性的暴行を加えた疑いで23歳の男ポーンペット容疑者をバンコクで逮捕した。事件発生は2019年5月で、チェンライ少年家庭裁判所が2020年に逮捕状を発出してから約5年半後の身柄確保となった。
クルンテープアピワット駅前で23歳容疑者を確保、犯行から約6年後の逮捕
逮捕にあたったのはタイ警察庁の犯罪抑止隊(บก.ปพ.)副本部長ブンルー警察大佐、4課隊長アピチョン警察大佐、捜査員パイブン警察中佐ら。バンコクのチャトゥチャック区にあるクルンテープアピワット中央駅前で、ポーンペット容疑者(23、姓は伏せる)を確保した。容疑者にはチェンライ少年家族裁判所が発出した逮捕状(9/2563、2020年10月20日付)が出ており、容疑は「15歳未満の児童をわいせつ目的で連れ去り、性的暴行を加えた罪」となっている。
Facebookページで14歳少女に接触、自宅に誘って性的暴行
事件は2019年5月にさかのぼる。当時17歳だった容疑者は、Facebookページを通じて14歳の少女(被害者A、仮名)と知り合い、メッセージのやりとりで親密になった。その後、自宅に遊びに来るよう誘い、訪問してきた被害者に対し性的暴行を加えたとされる。被害が発覚した後、被害者の両親は警察に通報したが、容疑者本人はその後行方をくらませ、逮捕まで約5年半の時間を要した。
チェンライ少年家庭裁判所の逮捕状、執行まで5年半の追跡
逮捕状が発出されたのは2020年10月。タイの少年家庭裁判所が18歳未満の被害者に対する性犯罪として迅速に逮捕状を発出した一方で、容疑者本人は北部・南部・バンコクなど複数の地域を転々として逃亡を続けていたとみられる。今回の身柄確保は、警察庁犯罪抑止隊の長期追跡の結果で、結果的にバンコクの主要駅前で身元が確認された。
タイの未成年者保護とSNSグルーミング被害、保護者の警戒
Facebook、Line、TikTokなどSNS経由で未成年者に接触し、信頼関係を築いた上で性的搾取に至るグルーミングは、タイでも社会問題化している。タイの法律では、15歳未満の児童に対する性的接触は被害者の同意の有無を問わず重罪となり、長期の懲役が科される。在タイ日本人駐在員家庭でも、子供がタイのSNSアカウントを通じて見知らぬ大人と接触するリスクが現実的にある。子供のSNS利用については、フォロワーの確認、見知らぬ相手とのDM禁止、リアル対面の事前親通告などの基本ルールを家庭で徹底することが、被害予防の最も現実的な手段となる。